【PANDAN TREE】アジアの織物・シルバーアクセサリー・民族アートのオンライン・ショップ

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【PANDAN TREE】布のお手入れ方法~アジアの織物・シルバーアクセサリー・民族アートのオンライン・ショップ

布のお手入れ方法

「お気に入りの織物と少しでも長くつきあっていきたい…」

織物好きな方でしたら、皆さん共通の思いではないでしょうか。
そんな長い付き合いをしてきた愛着ある織物が洗った際に悲しい運命にならないよう、お洗濯には充分に気を付けたいものです。

頻繁にお洗濯をすることはお勧めできませんが「汚れがひどくなってきたから、そろそろ洗ってあげたい…」という際、どうぞご参考下さい。

注:文章や画像の無断転用・転載(引用)はお止め下さい。
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ドライクリーニングについて

ご自身で洗濯をするのが恐いという方は、クリーニング店にご依頼されることをお勧め致します。
シルク使用の布のクリーニングを依頼する際には、その旨をクリーニング屋さんにお伝え下さい。

そして布がクリーニングから戻ってきましたら、ビニール袋から取り出し、通気性を良くした上で陽の当たらない場所でご使用、または保管して下さい。

また、織物によっては、凝った装飾(マクラメ編み、フリンジ仕上げなど)が施されていたり、金糸や銀糸のように取扱いが難しい物、糸素材以外の物(ガラス玉、木の実、貝など)が施されている織物もありますので、無理にご自身で手洗いをなさらずに、まずはクリーニング店にご相談されたほうが宜しいかと思います。

手洗いについて

新品および未使用の織物の場合は、染料が残っている場合もありますので、色移りを最小限に収めるために、まずは単品でお洗い下さい。

※尚、部分的な汚れに関しましては、その箇所のみの部分洗いをお勧め致します(汚れの箇所のみを、下記の洗剤を使用して軽く押したり、揉んだりして優しく洗って下さい)。

洗剤は「漂白剤」や「蛍光増白剤」の含まれている物は絶対にお避け下さい。
「おしゃれ着洗い用洗剤」や「石鹸粉(脂肪酸ナトリウム)」の使用をお勧めします。

【1】20℃位の水に、上記の洗剤を溶かします。

【2】布は単品で、短時間に洗い上げましょう。決してこすったり揉んだりせずに、振り洗いや軽い押し洗いをして下さい。

【3】すすぎは、たっぷりの水を使用して充分に行なって下さい(洗剤分が残りますと、後々黄ばみなどの原因となります)。

【4】脱水は軽めに行なって下さい。絞らずに、乾いた布ではさんで水分を取ることをお勧め致します。
大きな布の脱水の際は、きれいに折り畳んで短時間(1分間位)脱水機にかけても結構です。

【5】直射日光の当たらない日陰に、軽く形を整えて陰干ししましょう。

アイロン掛けの場合は、半乾きの時に布の裏側からあて布をしながら低温で掛けて下さい。

あとは同様に、通気性を良くした上で陽のあまり当たらない場所でご使用下さい(直射日光下でのご使用は、退色や糸の劣化を早める原因となります)。
保管なさる場合は、時折出して通気などを行って下さい。

追記【東南アジアでの手織物のお洗濯事情】

東南アジアの織りの盛んな地域を巡って気付いたのが、洋服とは異なり手織物に関しては本格的な洗濯を頻繁には行わないという点です。

私達の日常では、肌に一日中触れた衣類はお洗濯へ…といった感覚が多いかと思いますが、例えば民族衣装として終日着衣した腰巻・腰衣などの織物でも、毎日のように洗濯をするという事は少ないようです。
また、東南アジアの手織物には、私達が日頃衣類として使用している生地とは異なって色あせ・色落ちを留めるための色止め加工などが施されていない物も多くございますので、冒頭に書かせて頂いたように汚れなどが酷くなったといった事情を除いては、頻繁なお洗濯はお勧め致しません。

東南アジアのお洗濯事情に関しては、日本ほどには水事情が芳しくはない地域も実際ございますし、また、伝統織物による伝統衣装の汚れが酷くなった場合には、洗わずに次の織物(伝統衣装)を新調するといった地域や民族などもございます。
このように、手織物との関わり方は地域それぞれに異なる面がございますので、お洗濯のタイミングなどのアイデア・一助として頂けましたら幸いです。

【用の美】

お気に入りの織物を使用していくにつれ、布が汚れ色あせてしまうのは確かに残念なことです。
しかし、

「大事な布だから・・・」
「汚れるのが勿体ないから・・・」

と、部屋の奥にしまいっ放しにしてしまうことが、せっかく世に生まれてきた織物にとって一番寂しい事かと思います。

手織り布を含め、様々な織物や品々には“用の美”があるかとPANDAN TREEでは考えております。

長年慈しみながら使用されてきた布は、たとえ多少汚れ、色あせてしまったとしても、様々な思い出とともに愛情・味わいあふれる風合いを醸し出してくれるように感じます。

味わい深い多様なアジアの織物と共に暮らす生活を、皆さんも、どうぞお楽しみ下さい。

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インドネシアのフローレス島イカット