【モン族ストーリークロス】アジアの織物・シルバーアクセサリー・民族アートのオンライン・ショップPANDAN TREE

モン族ストーリークロス

★ 商品詳細

喉かな村での生活の様子が刺繍されたモン族のストーリークロスです。
モン族は中国ではミャオ族（苗族）と呼ばれる山岳民族で、中国を源流として19世紀頃には多くのモン族がベトナム・ラオス・タイ・ミャンマー（ビルマ）へと移住を始めたと伝えられます。

ストーリークロス（Paj Ntaub Tib Neeg）とはライフシーンステッチとも呼ばれるモン族の人々の生活の様子を布一面に一針ずつ刺繍をした物で、多様な糸の彩りによる可愛らしい風合いが魅力です。
モン族の人々のいにしえの生活が垣間見られる刺繍布を、どうぞお楽しみ下さい。

尚、青のベース生地はシーチングのような薄めの軽い質感で（薄っすらと透け感がある生地です）、端は切ったままの状態となっております。
また、刺繍によるベース生地のシワの寄り（波打ち）が多めで（各画像にてご確認下さい）、顔などの肌の色にはピンク色の糸が使用されております（撮影時の光の関係で糸の照りにより大部分の画像で肌の色がごく淡いピンク色になっておりますが、実際の色合いはサムネイル画像9番の通りある程度濃い目のピンク色となります）。
ご注文の際は、これら諸点をご了承の程お願い致します。

※額縁は付属しませんのでご自身でご準備下さい（サムネイル画像12番で額装に使用した物はLP用の額縁ですが、厚紙などでマットボードを施して頂くとなかなか良い感じです）。

《ストーリークロスの歴史》
モン族はかつて文字を持たなかった民族だったと伝えられております。
持たなかったというよりも、東南アジア方面への南下が始まる以前、中国南部に暮らしていた時代に漢民族によってモン族独自の文字や言語を使用する事を禁止され、その代わりに染め・刺繍・アップリケにあしらうモチーフを文字の代わりとして伝達・コミュニケーションのツールとして使用してきたという説があるそうです。
そして中国から南下し東南アジアの国々での生活を営んでいた中で、ラオスに暮らしていたモン族の人々の中には1960年代に始まったベトナム戦争の際のラオス国内での秘密戦争に翻弄される形で、難民・移民として暮らす方達が生じました。
そうした中で、タイの難民キャンプにていにしえの物語や戦前の村での喉かな生活の様子を布に刺繍するストーリークロス作りが始まったとの事です。
現在はタイ国内に留まった方・アメリカに移住された方・難民生活の後にラオスに戻った方・ラオス国内の他地域に移住した方によってストーリークロスがつくられております。
また、このような喉かな生活を刺繍した物の他に戦中の様子が刺繍されたストーリークロスなどもございます。
尚、このストーリークロスに刺繍された民族衣装はラオス・シェンクワン周辺に暮らしていたモン族の方々の民族衣装スタイルとなります（つくられたのはラオス北部の他県に移住されたモン族の方です）。
参考文献：Anthony Chan/Norma Livo. HMONG TEXTILE DESIGNS. Stemmer House Publishers, 1990年, 42p.

★ 用途など

26～27cm程のコンパクトな大きさのこちらの刺繍布。額装をしてお部屋のインテリアのアクセントに、そして布雑貨作りの生地素材などとして、アジアの息吹を暮らしの中で様々にお楽しみ下さい。

【クリックポストでの発送について】

こちらのストーリークロスはごく小さい布ですので、クリックポストでの発送もご選択頂けます。
28×20×3cm程のクッション封筒または薄型ダンボール箱に折り畳んで入れさせて頂きますが、同じくクリックポストでの発送が可能のアクセサリーと同時注文頂いた際は、アクセサリーの形状・厚み・総量によっては封筒または箱を複数個にて発送させて頂きますので、ご了承下さいませ。

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